先日、お隣の郡山市に暮らしてる、幼なじみの同級生と電話で話す機会がありました。 彼は現在、大震災とその後の放射能問題のため、家族が離れて暮らしているため、家事全般をこなしながら息子と二人で暮らしています。
元来器用な性格なので仕事をしながら、洗濯、炊事、買い物、掃除と八面六臂の活躍をしています。 その彼が、「お米を研ぐ時、水が冷たい!のはイヤだ」と云うので、
「ぬるま湯で研いだら?」と云うと、「それでも良いの?」と聞かれました。 既成概念として「“お湯”で研いではいけない!」という事を、お思いの方も多いのではと思います。 確かに、“熱いお湯(手が入れられない程)”では、良くないと思いますが、“ぬるま湯”程度のお湯では全く問題は無いと思います。 また、水温が冷たいと、お米が水を吸い込むスピードが遅いため、水に浸漬する時間が長く掛かります。 水温が高いとその分吸収スピードが速いため、早く炊きたい時には有効です。 但し、熱湯若しくはそれに近い温度では、お米表面の澱粉が糊化してしまい、水の吸収を妨げる恐れが有りますので、お奨めしません。 この寒い季節、炊事には辛い季節ですが、どうぞ冷たくない程度の“やさしい温度の水”を使ってお米を研ぐことをお奨めします。
Ishii (2012年1月28日 16:51)
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作業または動作には、ことごとく様々な“作業音”がします。
物同士が擦れ合ったり、ぶつかったり、圧力の作用であったり、と原因は様々です。 お米を炊きあげる時にも、同様に様々な音がします。
私はこの炊飯の時、(調理全体かな?)の音が好きです。 まず、お米を計量カップで量る時、お米の袋に計量カップを入れて掬い上げる時の“ザク!”という音と、お米が“サラサラ”と溢れる音。 次に、お米を洗米ボールにいれ、研ぐ時の“シャッシャッ!”とリズミカルに米同士が擦れ合う音。 炊飯器から湯気が立ち上り、香しい香りと共に、“ブツブツ”と沸騰する音。 実はあまり気づく事はないと思いますが、「パチパチ」と小さな音が聞こえる時間があります。 それは、お米を研いだ後、お米を水に浸漬させている時です。 研いで数分経つと、お米が水を吸収するときに細胞の脆い部分からひびが入ります。
“パチパチ”という音は、このお米にひびが入る時の音。 お米を浸した容器に耳を近づけると、かすかな“パチパチ”という音が聞こえて、やがてそれ以上ひびが入らない状態になるまでの数分間は、水面が小さく小さく振動するような音を聞くことが出来ます。 普段の忙しい生活の中では、中々聴く機会が少ないと思いますが、一度試しに聴いてみてください。
少しだけ、気持ちに “ゆとり”が生まれるかも知れません。
Ishii (2012年1月25日 22:14)
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今日は首都圏や広い範囲で降雪のため大混乱の様ですね。
ニュースでは盛んに「滑らない方法」など注意喚起が流れていました。 先週末頃から会津では雪が少なく暖かな日が続いています。 通常であれば東北地方に降雪が在り、関東地方では暖かなはずですが、今回ばかりは逆となったようです。 今日は、先週末にも実施した「福島29号」の炊飯試験の2回目を行いました。 先回は「福島29号」100%で炊飯したのですが、今回は「会津ひとめぼれ」とのブレンドを行い、「会津こしひかり」との比較を行いました。 この「福島29号」の一番の長所の“冷めた時のねばり”がどの程度か?また「こしひかり」と比較してみようと行いました。
「29号」は元々ブレンド用の品種です。 単品では「こしひかり」との比較が難しい気がしたので、「ひとめぼれ」とブレンドすることにしました。 炊きあがり時はねらい通り、「こしひかり」との差も大きくは感じる事無く、食べることができました。 炊きたての状態と冷めてからの状態(約6時間後)の比較を行いましたが、やはりこのお米は“冷めた状態”の方が特徴が良く出る感じでした。 あと1回分試験出来る量が残っているので、どの様なブレンドで試験したら良いか?と現在思案中です。
Ishii (2012年1月24日 22:40)
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我が家では、毎日昼に炊飯をします。
昼の食事が一番人数が多いからです。 今日は県の農業試験場から依頼をされた、「福島29号」と云うお米を試食しました。
この「福島29号」は現在試験場で開発中だそうで、色々な所へモニターを依頼し、評判が良ければ将来新品種としてデビューするかも?知れません。 特徴は?と言うと「低アミロース米」(半モチ米)で在りながら見た目が良いこと、また、中山間地でも収量が有るとのことでした。 いつもは炊飯をしない店主ですが「炊飯テスト」の時だけは、一人で作業をします。 水加減が結果に影響しないように、「水分計」でお米の水分を測定してから、計算式で水加減を決めます。
また、気温、水温、浸漬時間などを一定にし、条件そろえてから、炊飯します。
条件が揃わないと比較しずらいですからね。 また、炊飯試験用の炊飯器は、低価格の粗末な品を使うようにしています。
途中で、何度か秤に乗せて、重量を量ります。 重量を計ることで、給水量や蒸発量が判ります。 炊飯器のスイッチが切れてから、ほぐしをして30分蒸らした後、試食開始となります。
また、夕方まで放置して冷えた状態でも試食をします。 試食をする家人には一人一人の勝手な感想を言って貰います。好みの違いで、結構色々な意見が出ますね。 そんな事をしていると一日があっ!という間に過ぎてしまします。
Ishii (2012年1月21日 22:54)
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Ishii (2011年6月15日 22:06)
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