「種まき桜」という言葉をご存知でしょうか。
「雪が解け春を迎え、農時をスタートさせる目安になる桜」を指します。(特に稲作に関連した言葉のようです。)
農作物を育てるには、風土に合わせた適した種まきの時期があります。ちょうど種まき桜が咲くころに種をまくことで、田植えの準備及び田植え後の苗の生育過程と四季のサイクルが丁度合い、美味しい米が沢山収穫できるということなのだと思います。(その他の農作物にも言えることですが)
「この桜(の木)が咲いたから、そろそろ種を蒔こう」と判断する存在なのだと思います。
この言葉は古くからある言葉で、現代のような稲作技術もなく、また情報や科学が進んでいなかった時代に、気候風土に合わせ沢山の農産物を収穫するために生まれた、先人の知恵が詰まっているものだと思います。特に雪国会津では、雪が解け春を迎え農作業をスタートさせるには必要不可欠な目安になったと思います。
私がこの言葉を知った時、地球(自然)の中で生かされている私たち人間が、大地から恵みを頂くために見つけた先人の気づきは凄いと思いました。春に咲く花は沢山ある中で、あえて「桜」を選択したわけですから。早くもなく、遅くもなく。(実際、桜が咲く頃に露地野菜の種をまき始めます。)
(喜多方市 日中選記念自転車歩行者道のしだれ桜)
本日の船田さんの田んぼ。
船田さんの他の場所の田んぼは、順次田起こしされています。
(ご近所の田んぼの生産者さんが田起こし中。)
Ishii (2018年4月27日 23:30)
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