本日の船田さんの田んぼです。
あぜにあるモグラの穴から水が漏れないように、田起こし前のあぜ補修は重要です。
今日はお米を火を使って「炊く」について書きたいと思います。
「ご飯を炊く」の「炊く」とは米をご飯に変える工程をさして云いますが、「煮て、焼いて、蒸す」の三つの工程をまとめたものを指します。美味しいご飯は、これらの工程が絶妙なバランスでコラボした結果としてできあがります。
この3つの工程を進めるには「火」が大事な役目を果たします。
昔から「初めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣いても蓋取るな」と云う言葉があります。これは、火加減を表したもので、実際にガスでも薪等を使って炊いてみても、なるほどなぁ~と納得する節はあります。(かなりおおざっぱな炊き方を示したものだなぁ~とも思いましたが。後は、毎日炊くものなので、経験値ですね。)
火加減さえ上手にコントロールできれば、どんな状況でも美味しく炊けます。
まず「初めちょろちょろ」の部分につてですが、これは「炊く」のうちの「煮る」の一部分で、お米の浸っている水が沸騰するまでを指し、具体的には約8分~10分以内で沸騰させます。短すぎても長くてもだめで、程よい時間というものが存在します。沸騰させるためには、燃料を沢山使って火力を強くします。
次に「中ぱっぱ」の部分は「煮る」と「焼く」を指していて、沸騰した釜の中の米を引き続き煮て焼き上げることを指します。具体的には5分以内で煮焼き上げます。強火だった火を、この場面では中火ぐらいに押さえます。(5分以内で焼き上げる火力と云ったほうが良いかもしれません。難しく聞こえるかもしれませんが、何度かやるとコツをつかみます)焼き上がった合図は、沸騰していた蒸気が少なくなり、釜が焼ける「チチチ・・・」と云う音です。この音が聞こえたら、火を引いてごく弱火にします。
ここから蒸らし終了まで、木蓋を開けてはいけません。
最後に「赤子泣いても蓋取るな」の部分は「蒸らし」の部分を指し、かすかな火で15分間釜の余熱がなくならないように蒸らします。
上記が火を使って「炊く」です。
この基本が押さえてあれば、お米を入れる容器は羽釜でも空き缶でも鍋でも火に耐えられる容器を使って、お米を炊くことはできます。
ただ、電気炊飯器のように毎回同じように炊きあがることはないかもしれませんが、逆に水加減、火加減を自分で考えコントロールして炊くおもしろさを知ることができます。
火を使ってご飯を炊くと云うことをあまりしなくなった私たちでありますが、いざという時や、アウトドアを楽しむ時のために知っておいてほしいと思います。
これは「むし釜」と言い、70年前ぐらいまでは、かなりのご家庭で使用していたものです。
今でも寿司屋、鰻屋などで使っているところもあるようです。(数的には少ないと思いますが)
お米を炊くにはお米の研ぎ方、お米を水に浸す時間や、水の量など、お米の性質から注意した方がよい点が色々あります。
この部分については、HPに記載されているのでご覧いただけると幸いです。
本日のお花です。
鶴ヶ城は満開です。
Ishii (2018年4月13日 17:27)
| コメント(0)
| トラックバック(0)
|
コメントする