この頃やっと暖かくなり、「福寿草」から始まり色々な春の花が咲き始めました。
色とりどりの花々が一斉に咲き始め、雪解けの後の暗い色彩の中に、鮮やかな黄色や赤い色彩を体感出来るようになりました。 今までは"寒く、暗く、重い"雪国の冬からやっと抜け出す事が出来そうです。 知らず知らずのうちに心がウキウキ!とする春の到来!です。
しかし、米屋としては両手を挙げて喜んでは居られない、少し憂鬱な事もあります。
それは、気温の上昇と共に"お米の食味の変化スピード"が変わることです。
お米は時間の経過と共に「品質劣化」が当然起こります。
気温が15度を下回る冬季間は、劣化のスピードが遅いため、品質の低下が遅く、殆ど問題にはなりませんが、気温が20度前後を越えるようになると、加速度的に品質の低下のスピードが早くなってしまいます。
また、お米は収穫時期が1年に1度のため、GW頃の5月には、収穫から半年以上経過してしまい、劣化(酸化)のスピードが早くなってしまいます。
精米機の性能も向上し、付着している糠分も少なくなってはいますが、お米の表面にある油分が酸化し始めます。
常に美味しいご飯を皆様に提供出来るように努力しては居りますが、時間の経過と気温の上昇を止める事は出来ません。
当社では、5月以降は温度管理された低温倉庫にて保管しておりますが、精米、出荷後は、お客様の所で保管して頂く訳ですので、冷蔵庫にて保管頂ければ幸いです。 が、どこのお宅も冷蔵庫の都合がそれを許さないことも多い事と思います。
その様な訳で、これからの季節は、米屋として"試練の季節"とも言える訳です。
福島は桃の出荷が、全国2位! ピンクに染まる桃畑。
Ishii (2015年4月21日 19:52)
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