今日の会津は雪が降っては居ますが、気温としては"高め"のようで、大きな「ボタン雪」が降っています。 そのため、地面に落ちると溶けてしまう感じです。
当店の事務所の中には、四角い引き出しの付いた「長火鉢」が在ります。
この火鉢は我が家に古くから在り、私の曾祖母が座っていたことを微かに記憶しています。数年前からこの長火鉢を冬季の間に事務所の中で、炭を熾して使っています。
炭は大阪のお得意様が毎年お贈り下さるので、とても助かっています。
実際のところ毎日炭を熾し、火を置いておくことは、とても手間が掛かります。
まず、炭を熾し火が廻るようにする作業が始めにあり、その後は、炭が燃え続く様に注意しなければなりません。実際の熱量自体は大きく無いため、手先を温める効果は在りますが、暖房器具としての効果は大きい物では無いようです。
そのため、忙しさに紛れて火熾しをサボる日も間々在ったりします。
しかし、"気分的効果"は非常に大きいものが在ると思います。"炭火が在る"と思うだけで、"暖かいと感じる人"が多く、実際は温風器の熱であっても、「炭火は暖かいですね!」とおっしゃる方が多いです。
年配の方は昔を懐かしみ、昔話の種になったりします。
結局、火鉢の火は手先の温かみを通して、"良き思い出"や"辛い日の思い出"など、「昔の記憶」を暖める事なのかもしれません。
今も外は雪が降り、まだまだ春は遠い会津ですが、せめて"心"だけでも暖かく過ごして行ければと思います。
宜しければどうぞ、長火鉢の火にあたりにお越し下さい!
Ishii (2015年2月18日 17:50)
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