昨日の会津は、台風崩れの低気圧が遠ざかりつつ在る中、小中学校は、大事を取って臨時休校となりましたが、予想外に雨、風も穏やかで、過ぎて行ってくれました。
そんな中でしたが、生産農家の方と一緒に田んぼを廻り、稲の生育状態の確認作業を行いました。 今の時期は、そろそろ「幼穂(ようすい)」が育ってくる大切な時期を迎えています。
「幼穂」とは、文字通り「稲穂」になる部分の子供の事で、この時期の稲の栄養状態から、1本の稲穂に何粒の実を付けるのかが決まります。 そのため、肥料を多くしてこの稲穂がたくさん実ることを望みたいのですが、 必要以上に多い肥料は食味を落とす可能性も多く、大変慎重にならざるを得ません。
そこで、稲の栄養状態や成長具合を、「葉の長さ」や「株数」また、「葉の色」などを観察し、推し量ります。 今後の天候を予想し、これから収穫までの数ヶ月に必要な栄養分を考え、調整する事が必要となってきます。 今年は現在の所、昼夜の温度差も大きく、稲の身長が低めに抑える事が出来ている割に、株数は多めに育っているので非常に良好です。
(稲穂の茎の部分をカッターで剥いて見る)
稲作は、とてもロジカルに体系化されており、多くの先人や先輩からの資産が在りますので、美味しいお米を作るためにはとても頭を使う「脳業」です。
Ishii (2014年7月12日 17:52)
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