緑色が鮮やかになって来ました。 春の山の緑色も、様々な種類の萌があり緑色のグラデーションがとても綺麗に見えます。 この時期に同じように「山椒」の新芽も出始めます。 会津地方では山椒の葉が出始めると、その家ごとの伝統のレシピで「にしんの山椒漬け」が作られます。 「にしんの山椒漬け」とは? 会津地方に伝統的に作り伝えられてきた会津の郷土食です。
昔、周りが山に囲まれた会津では、海の海産物は大変な貴重品でありました。 江戸時代の物流は、新潟から阿賀川を遡り会津へと入ってきました。 海魚は鰊の保存食の「身欠き鰊にしん」や「棒鱈」が主なものでありました。 身欠き鰊を美味しく食べるために生まれた料理が「鰊の山椒漬」です。 身欠き鰊をぶつ切りにし、山椒の葉を入れて醤油、酢、酒を入れ、2週間程重しをして漬けます。(ちなみに、我が家はこの調味料は同量です。) 生魚が流通していなかった時代には、日持ちする身欠き鰊を、工夫して調理し保存食として食べられてきました。
また、会津美里町では鰊の山椒漬を漬けるための「にしん鉢」が、「会津本郷焼」で作られており、古くは会津の嫁入り道具の一つとされていました。 本日、我が家でも作ってみました。旨く出来たらお米と一緒に送れるかも?と思います。
Ishii (2012年5月18日 17:34)
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