当店の事務所の中に、冬の季節を過ごす為のアイテムとして「長火鉢」が有ります。 元々我が家に代々有った品ですが、永い間お蔵入りしており、事務所に出すようになって今年で3シーズン目です。 炭を燃やして鉄瓶を架けたり、豆を煮たりと何かと重宝ですし、冷たい手を“あぶる心地よさ”は何とも言えないものがあります。 しかし、今時の電子器具のように使いこなす事は、中々難しく、「炭自体の取扱に慣れる」などの必要も有ります。 まず、今は3種類の炭を上手に使います。 柔らかい炭・・、隙間が多く柔らかで、火が移り易いので、火を熾し始める時に下に入れる。 短時間で燃え尽きてしまう。 堅炭・・柔らか炭が燃えたら、その上に乗せ本格的に燃やす。柔らか炭より火の持ち時間が長い。 備長炭・・値段が高く火付きが悪いが、火持ちが各段に長い。 (買う時に躊躇する値段!) この3種の炭の特徴を上手く使わないと、直ぐ火が消えてしまったり、無駄に燃えすぎて灰になってしまったりと、なかなか簡単には行かないものです。
無論、仕事をしながらの対応なので、炭を継ぐタイミングを外して出掛けてしまったりと、思うようには行きません。
やはり長火鉢の番をしてくれる「年寄り」がやはりセットで必要なようです。 火熾し始めの時が一番難しいでしょうか。
ガス台に長く乗せすぎると、熱すぎてガス台を痛めるようですし、火鉢の灰汁の中に入れるタイミングや灰汁の掛け方なども重要です。 今年は長火鉢に火を入れ始めて、今日で10日程経ちましたが、夕方まで満足に火を維持出来たのは、やっと今日ぐらいからです。 家人皆が炭の扱いに慣れる頃には、また春が来てしまうのでしょうか。
Ishii (2011年12月 1日 22:58)
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