6月となってもう後半となりますが、今が会津では、郷土料理の「にしんの山椒漬け」を食べる季節です。各家庭毎に、それぞれのレシピで食べられています。 「にしんの山椒漬け」とは、「身欠きにしん」という「にしんの干物」を醤油、酒等の調味料と「山椒の葉」を入れて漬け込んだ保存食です。
想像ですが、冷蔵技術の無い時代に、海産物の干物が会津などの山間地に入ってきた頃には、品物の痛みも有ったのかも知れません。その干物を更に“美味しく且つ日持ちさせる”為に山椒の葉を入れて工夫をしたのでしょう。
山椒の香りと秘伝の調味料のお陰で、新鮮な鮮魚とは違う“味わい深い味”が魅力の食べ物で、酒のつまみなどに最適です。 会津の女性達は、母親から「山椒漬け」の漬け方を習い、代々受け継がれてきました。
地元の窯元には、「にしん鉢」と呼ばれる「にしんの山椒漬け」専用の鉢が、昔から作られ続けて来ました。(今では冷蔵庫に入れるため、重いのであまり使いませんが)[にしん鉢について 宗像窯HP] 「身欠きにしん」は今が旬と云うわけではないと思います。しかし、柔らかい山椒の新葉が出揃うのは5月頃なので、「にしんの山椒漬け」は今が食べ頃と云うわけです。
Ishii (2011年6月20日 18:08)
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