5月21日は「野口英世」の命日でした。会津では毎年この頃に「野口英世」を偲び、また顕彰するために様々な会が開かれています。
私の所属している「野口英世顕彰会」という会でも、毎年市内の小、中学生を集めて「たたえる集い」を開催しています。 児童向けの伝記などでも「野口英世」のお話に触れられた方も多いことと思います。
児童向けの内容なので“努力、忍耐の人” “偉い人”と美化されて書かれています。 しかし、一方では“浪費家、金銭的問題あり”や“発表した学説が後年訂正された”などの噂話もあり、本当はどうなの!?と、興味があったのでいろいろ今回は調べてみました。 今回調べてみて感じたことは、“功”や“罪”の結果やエピソードが沢山あり、人格的に素晴らしい人だったとは言えない部分も有るようです。
「英雄色を好む」ではないですが、偉業を達成した人々の人格が“好人物”で有る場合は少なく、むしろ逆な場合も多い事と思います。 しかし、貧しく障がいのある人間が、ハンディキャプを乗り越えて自分の望む方向へと強い意志で向かって行った事実は素晴らしく、その当時の世界の中での“日本人の地位”等を併せ考えると、語学が堪能であったことや持ち前の頭脳明晰であったことを差し引いても、その努力は十分賞賛に値するのでは無いでしょうか?
確かにその当時「ウィルス」自体を観察できる機器は未だ発明されておらず、当時としては心血を注いで行った研究成果が真実では無かったことは、大変残念な事です。
英世の言葉に「努力は辛い、しかし実は甘い」という言葉があるようですが、両方を体験できたからこその言葉でしょうね。 現在も世界の各地で「野口英世」の功績を讃えている人々がいます。貶している人もいることでしょう。
今後も私達は、「野口英世」を郷土の偉人として語ることで、今後この地で育ってゆく子ども達が少しでも“高み”を目指して育って行く一助に成ることを切望して、この会を続けてゆくつもりです。
Ishii (2011年5月25日 19:49)
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