前日の「カミアカリドリーム勉強会」の翌日には、「カミアカリ」が栽培されている田んぼへ、サイクリングしながら視察となりました。 実は、アンコメさんを始め、パン職人の仁瓶さん、また他にも数人が自転車愛好家で、快晴に恵まれた当日は、静岡市から松下明弘さんの住む藤枝市までは30km程の行程を、旧東海道の趣が随所に残る処を巡りながら快適な小旅行となりました。 「カミアカリ」を栽培している松下明弘さんは、有機栽培農家としては大変著名な生産者です。
若い頃、“海外青年協力隊”としてアフリカへ行かれた経験から、帰国後、家業の農家を経営されており、特に、有機栽培の大敵の雑草対策に精力を注ぎ、抑草技術では日本中で彼を越える人がいない程の人です。(“抑草とは”除草剤を使わない有機農法では、雑草対策が最大の課題です。抑草とは雑草が生え難い環境を創ること) 実際に観て驚いたのは、田んぼに雑草が生えていないと云う事実。 以前より話しは聞いていましたが、見事に生えていません。 こんな風に泥パックができる様な”軟らかく細かい”田の土、草が生えていません。
理由を聞くと、雑草の種子は在るのに、発芽に必要な条件が整う前に、乳酸菌や酵母菌などの微生物の力で「雑細菌」を抑え、イトミミズなどの力を借りて土壌の表土を雑草が生える事の出来ぬ環境に作り変えてしまうのだそうです。
(昨年から大学の研究者が、土壌のサンプルを研究中とのことで、将来には、“発芽の阻害物質”の特定が出来るのでは、との事) 松下さんが望む農法は“可能な限り手を掛けぬ”こと。
『土手や空き地に生える雑草は、人の手を掛けられずに、何故あのように生命力が強く生長するのか?』
『稲も適度な施肥(肥料を与えること)と最低限の作業以外は手を掛けず、本来の生命力を引き出してやれないのか?』
パン職人の仁瓶さんの話と実にシンクロする、二人の“プロフェッショナル”に圧倒された静岡旅行でした。 松下さんの説明をみんなで聞きながらの見学会
Ishii (2010年7月22日 22:06)
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