「お米はどの位(時間)浸けて置くの?」と先日お客様から質問を頂きました。
私は「2時間以上浸けて下さい!」とお答えしています。 お米を浸ける時間は、「30分~1時間」と表示されていることを目にする機会が多いのですが、2時間以上浸けたほうが、美味しくなります。 基本的には水に浸け”過ぎ”という心配は無いので、一晩浸けていただいてもOKです。 しかし”過ぎ”はないと言っても、2日も3日もという事ではありませんが・・ 美味しくなる理由は、お米を水に入れると、お米が水分を吸収し炊飯に必要な水分を補給出来ることと、お米の澱粉中で酵素が働いて「酵素活性」が行われます。その結果 甘みが増える ためです。
「酵素活性」が行われると活性の老廃物質が水分中に出ますので、炊飯前に一度水を取り替えて頂ければ、最高です。 最近の炊飯器は「多機能」ですので、水に浸けず洗ってすぐスイッチを入れても「早炊きモード」などがあり、炊きあげる事は可能ですが、”美味しさ”の点から見れば、やはり数時間浸けてから炊いたご飯にはかなわないようです。 実際に実験を行うと米の品種によって”吸水時間”に差が有ることが分かります。例えば「ひとめぼれ」は早めですが、「こしひかり」は遅めです。 また、水温によっても当然”吸水時間”が異なります。 冬の水温が低い時は時間が多く掛かります。
以上のような事から、美味しいご飯を食べるためには、浸け時間を”2時間以上”取っていただけるようお願いします。
Ishii (2010年6月 4日 22:01)
| コメント(0)
| トラックバック(0)
|
コメントする