店の入り口は間口が広く(三げん半程)で、引き戸が付いていますが、いつも開けてあります。
理由は、扉が開いているため入り易い雰囲気を作るためです。 また、重いお米を持ち帰るお客さまに、不便にならぬようにと開けて居ります。
しかし、”入り易い雰囲気”は”人間にだけ”とは限らないようです。 先日も若いスズメが、店へ入って来て餌を探していたのですが、間違って鴨居の上に仕掛けてあった”ネズミ粘着板”に引っ掛かり取れなくなってしまいました。
「そのままでは死んでしまうので、早速ハシゴを出して!」と妻から救助命令が発令されました。 この”ネズミ粘着板”(ピッタンコ)の粘着材が羽根や胸毛にベッタリ付いて、台紙から剥がすだけでも大変です。
妻と二人掛かりで、少しずつ羽根や体毛が抜けぬように慎重に、剥がしてゆきます。 やっと身体が台紙から剥がれましたが、羽根や体に粘着材が付いてしまい羽根が伸ばせない状態です。
なんとかこのネバネバを取りたいと思い、バイクの整備を思い出し、ボロ布に洗油(灯油)を付けて少しずつ根気よく羽根や身体を拭き取りました。
やっとのことで粘着材のネバネバを取り除きましたが、尾羽根、胸毛は抜けてしまい、哀れな姿となってしまいました。 人間に押さえられていた為か、終了の頃にはズズメは、“ぐったり“してしまい、もうダメかも?と、思いましたが、庭に離してやるといつの間にか帰って行ったようでした。 いつの日か、“スズメのお宿”にご招待される日が来るかも?と、欲深な事を想像しております。
Ishii (2010年6月16日 18:33)
| コメント(0)
| トラックバック(0)
|
コメントする