私の母は根っからの会津人です。
会津弁を巧みに操り、私に会津弁をすり込むことができるだけの人物です。 私に子供が生まれた時、私には勤務先がありましたので、日中の育児を近くに住む私の父母にお願いしていました。
祖父母に育てられた子供が会津弁に染まっていた事を知ったのは、子供が3歳になった頃です。
最初にその言葉を聞いて、思わずみんなで「ははは~」と笑ってしまいました。 それは、家族で食事にでかける時の出来事でした。
「じゃ、みんな車に乗ってね。さぁ、行こう~」と私が声をかけたのに対し、子供は
「あいべ!」と言い放ちました。
みんな目が点になった瞬間でした。 「あいべ」とは、目上の者が何処かへ行く際に相手に対し命令をする場合に使います。
「行こう」(勧誘)と「行くぞ」(命令)の中間ぐらいの意味でしょうか。
また、「あいべ」自体の言葉を使うのは、会津でもかなり年配になった方が多く、また、今では会津でもあまり使わなくなった言葉だと思います。
それを3歳の子供が話したのですからビックリです。
“母、おそるべし”と思った瞬間でした。 その後、子供達に多少の会津弁はあるものの、友達に通じない会津弁は使っていないのでホッとしています。 私と言えば、今では会津弁を使い放題です。
大事な方言ですから、次の世代にちゃんと伝えないといけないですよね。
Ishii (2010年6月 3日 16:16)
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