我が家には、もうすぐ4歳になる犬がいます。
名前を“けん”といいます。 “けん”が我が家に来たのは、4年前の7月でした。
以前から、犬が欲しいと子供達が言っていたのですが、人間の子供の世話だけでも大変なのに、ここに犬の世話なんて大変だと思い、子供が中学生ぐらいになったら飼おうと話していました。
ところが、ある日店主が「子供が大きくなったら、犬の世話をする時間が無くなってしまうので、子供が小さいうちに犬を飼おう!!」と言い出しました。子供の情操教育には良いと思い渋々了解しました。(だって、やっと起きて学校に行く子供が、毎日散歩等の世話をする訳がないので・・・。) 犬を飼うと決まったら、店主は「犬の種類は何にする?」「何処から買う?」「生後何ヶ月の子犬を飼う?」等、色々考えた様でした。その結果、里親募集になっている犬を飼うことになりました。
決まってからは事を進めるのが早い店主です。
近所の保健所に連絡したら、丁度良く里親募集の犬がいて、すぐ子供を連れて子犬を見に行きました。「子供が気に入るかどうか分からないから、まずは子供を連れて子犬を見にだけ行ってくる」と言って・・・。
この時、「見にだけ行く」と行って出かけた店主達でした。 しかし、数時間後には我が家に“けん”が居ました。 思わず「何で犬が居るの?見るだけじゃなかったの・・・」と店主に聞いてしまいました。
心の準備も、子犬を飼うための環境準備もする間もなく・・・・。
(犬が欲しい子供を連れて子犬を見に行くわけですから、どう考えたって、見るだけでは終わらないですよね。里親募集の子犬だった訳ですし。) そんなこんなで、“けん”は我が家に来ました。
これが、私の2ヶ月弱の地獄の日々のスタートととなりました。 “けん”は生後1ヶ月10日で我が家に来たので、本当にベビーちゃんでした。その為、母親が恋しくて夜になると、か細い声で「クン~、クン~」と鳴きました。この声に反応できるのは、母親を経験したことのある私しかおらず、声を聞いては夜中1~2時間おきに目を覚まし“けん”の世話をしました。“けん”を連れてきた張本人達は起きるはずもありません。さすがに疲れた時は、“けん”を勝手に連れてきた店主を起こし世話をしてもらいました。しかし、基本は私でした。本当に辛かった~。 その甲斐あってか、今では、私に一番激しく尻尾を振って、「愛」を示してくれます。
やっぱり、苦しい時の愛情一番ですね。
我が家に来て、1ヶ月過ぎた頃の“けん”です。
Ishii (2010年5月20日 18:03)
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