今日は当店で使う道具をご紹介します。
それは「唐箕」(とうみ)です。
これは簡単に言うと「風力選別機」です。 古くは唐(中国)から伝来してきたのか、’唐’の字が付いた’箕’です。(箕とは選別に使うちりとりの様な物、比重の差を利用する)
雑穀や大豆や米等を収穫後、ゴミや殻などを取り除くための道具です。 今でも大豆や小豆などを綺麗にするために使用しています。
これは小豆を選別しているところです。手前が一番口で反対側に二番口があります。
選別の仕組みは、上の漏斗へ穀物を入れ少量づつ落下させながら、風車を廻し風を送ります。
良品はそのまま落下し一番口へ貯まりますが、虫に喰われたり、形の小さな粒や、異形の粒等は風に飛ばされ二番口へ落ち、ゴミや殻など軽いものは遠くへ吹き飛ばされる仕組みです。
比重の軽いものは風を弱くして、大きくて重いものは風を強く当てと、品物に合わせて調節が必要です。
また、落下させる量を調節することで、選別具合を調節できます。 昔からあった唐箕は’木製’でした。選別具合を見ながら、右手で風車を回転させる速度で風力を微妙に調節しながら、左手で落下させる量を調節させて上手い具合に選別が出来るという、テクニックを必要とする道具でした。
しかし現在は、金属製で電動にて送風が出来ます。 本体の大きさも小さく、軽いので取扱は楽になり、その上に右手で風車を廻す必要がないので、体力的には大変楽に作業が出来るようになりました。沢山の選別をしても疲れませんし、おまけに誰でも使えます。 しかし、風力の微妙な調節が出来ないので、木製に比べると選別結果には不満が残ります。どちらが好きかと聞かれると汗をかく微妙な調整の可能なマニアックな道具の方が好きです。
Ishii (2010年3月15日 21:51)
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先月のことですが、今年も会津産米が「特A」と発表になりました。 説明しよう!
「特A」とは、日本穀物検定協会が昭和46年から毎年、全国の120~130産地銘柄米の試食を行い、その結果を上位から「特A」「A」「A’」「B」「B’」の5ランクに分類して発表しています。
今回は、125産地品種の中から20産地品種が最上位の「特A」に認定されました。
「会津産こしひかり」は常に「特A」に名前を連ねていますが、今回発表では「会津産ひとめぼれ」も2年ぶりに「特A」に復帰しました。 実際に試食とは、誰が?どの様に?行っているのでしょうか。
以前、日本穀物検定協会の方に直接お会いした際に聞いた話では、
検定協会には、20~30名の専門のテスター(鑑定士)が在籍しているそうです。
試食は、毎日午前中の決まった時間から開始され、全員が同じ条件で行われます。 試食方法は、基準となる米(毎回同じ1品)と試食対象となる米3品との比較方式で行われます。
基準米に対して、香り、粘り、見た目、味などを比較して優劣を付けて判別し、全員のデータを総合して決定されます。
毎日3品づつしか試食出来ないので、120~130品を試食するにも数ヶ月を必要とします。 この様な方法で試食され昨年秋に収穫されたお米の評価が、やっと春頃になって評価が発表できるようです。 更に、全国の食味ランキングをご覧になりたい方は 日本穀物検定協会食味ランキング へ
Ishii (2010年3月12日 23:05)
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当店では毎年秋に一年分を仕入れ販売しているため、欠かせない作業があります。
毎年今頃(春になる前の気温が低い)の時期に行う作業です。
それは、秋に”仕入れておいたお米の水分を計る”という事です。 秋には沢山のお米が生産者から入荷してきます。
その都度お米の水分を測定して記録はしておきますが、4~5ヶ月経つとお米の含有水分が大きく変化している物もあります。
お米の含有水分は、多いほど食味は良いのですが、長期間の保管には不向きな側面も有りますので、そのバランスを執ることが難しいです。
5月以降は低温倉庫にて入庫し保管する都合もありますので、どの品をいつ頃出荷するかを判断する基準にもなります。 水分を測定するのは、専用の水分計を使用します。方法は、金属製で筒状の「穀刺し」というもので、紙袋から玄米を抜き取り、水分計に20粒程を磨り潰し挿入します。 計測スイッチを押すとデジタル表示される仕組みです。平均を出すために数回行います。
この画像の数値が、4回計測の平均値として表示されます。
Ishii (2010年3月11日 19:20)
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昨日ご紹介した、今回の”のきさきギャラリー”は「廃材を利用した 創作ひな人形」です。
ご近所にお住まいの「嶋田 桂子」さんの作品です。
嶋田さんは退職前から全くのオリジナルでひな人形の製作を始め、色々な素材を使い工夫を凝らして、綺麗な人形へと変身させておられます。
今ではご自分で製作されるだけではなく、様々な方面から講師依頼もあり、例えば「子供達や高齢者の方々」や「障害者の方々」等への指導をされています。 これは「歯ブラシ」の背を顔に見立てて使い、着物を着せていますが、説明を聞かないと判らないですね。 「はまぐり」の貝を芯にして、着物を着せてます。 これは「トイレットペーパーの紙芯」を人形の芯に使っています。 画像では判りづらいですが、「しじみ貝」を使っていますので、小さいですよ。 これは「紙粘土」を使い丸く体を作っています。 毎年新作が少しづつ出来上がるのだそうですが、いつの間にか色々な方にプレゼントして無くなってしまうのだそうです。
また、以外とひな人形以外の「屏風」や「ぼんぼり」を創ることが手間がかかるのだそうですよ。 楽しそうにお話をされる 嶋田桂子 さん。
Ishii (2010年3月10日 22:36)
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最近少し忙しく、体調を崩し気味のためブログの更新をサボっておりました。
今夜は、この様な立て札を現在制作中です。 この立て札だけでは何ための立て札だか判らないと思いますが、実は現在当店の軒先ギャラリーを飾っています、「廃物を利用した 創作ひな人形」の為の説明立て札です。 これがないと何で出来ているのかが判りませんので。 この創作ひな人形は地元の嶋田桂子さんの作品です。
永年、保育士として活躍されてきた嶋田さん。
在職中から廃品を利用した雛人形作りを独自に始め、退職された現在では、自身の創作活動の他にも様々な方面から講師の依頼もあり、脳と指先を使う事の良さや、創作の楽しさを広める活動にも邁進中です。 ”歯ブラシ雛”や”はまぐり雛”など名前だけでは、どの様な人形か想像が付かないかと思いますが、肝心の画像は明日UPさせていただきます。 どうぞご期待下さい!
Ishii (2010年3月 9日 21:15)
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