こちらの地方では、ごく日常的に、モチ米や豆類を販売する時に1合や1升の単位を慣習として使用しています。
勿論、尺貫法は違法であり使用してはいけないのですが、年配のお客様には馴染みが深いので、「約※kgですよ」とキログラムに換算して使っておりました。 米屋には昔からの長年の慣習で、”玄米の1升を約1.5kg、白米の1升を約1.4kg”とする習慣がありました。
ですから”モチ米を1升下さい”とご注文いただくと”モチ米白米を1.4kg”を計量してお渡ししておりました。
(玄米と白米が違うのは精米をすると、糠の分の重量が減るから) ちなみに尺貫法は、厳密には”体積を量る”ため、粒の大きさや、比重により重量の変化が大きいために、昔は計る穀類毎に「1升」の換算重量が異なって居たため非常に複雑でした。また、枡の上を「とかき棒」という棒ですり切り平らに均します。 最近、炊飯器を買うと付属してくる計量カップを調べると各社毎に形が微妙に違うのですが、1カップが180cc概ね150g入りの品がスタンダードになっているようです。今までの計り方では1升では10カップとならないこととなってしまいます。 その為、今年から当店では”モチ米を1升下さい”とご注文いただくと”モチ米白米を1.5kg”を計量してお渡しする事に致しました。 家人の年寄りに話すと「時代がかわったな!」としみじみ申しておりました。 大きい枡が「一升枡」、隣の下から「五合枡」「二合五斥枡」「一合枡」です。
「五合枡」と「一合枡」は角がすり減って丸くなってしまいましたが、他の2つは金属が当ててあり、すり減ることはありません。
Ishii (2010年2月 4日 21:48)
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