昨年から土蔵の修理を行った際に、蔵の二階に何十年もほったらかしにしてあったガラクタの整理をしていました。
ガラクタの殆どがそのままゴミへ処分されて行ったのですが、数点は使える品かも?と残った物が有ります。 その一つが、大正時代又は昭和初期に注文したとみられる仕立て前のこの印袢纏でした。
おそらく、着る人に合わせて仕立てる様になっていると思われ、一着分づつ仕立てられる様に、パーツの状態で袋に入っていたため傷みが少なかった様です。袋には「東京日本橋本町三丁目 佐治由商店謹製」と書いてありました。 このままでは全く価値も無いので、呉服店に依頼して仕立てて貰うこととしました。仕立てにも数ヶ月係りましたが、
ついに着られる印袢纏として数十年ぶりに復活を果たしました。
呉服店の方は「今では珍しい”本藍染め”で貴重ですよ!」とおっしゃっていましたが、何十年もの時を経て価値のある品になった事が大変嬉しく思いました。 この印袢纏はユニフォームとして着るより、ちょっと肌寒い日に上に引っかける様に着るのに、大変重宝しますので、今後も愛用したいと思います。
Ishii (2009年11月14日 10:05)
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