昨年から土蔵の修理を行った際に、蔵の二階に何十年もほったらかしにしてあったガラクタの整理をしていました。
ガラクタの殆どがそのままゴミへ処分されて行ったのですが、数点は使える品かも?と残った物が有ります。 その一つが、大正時代又は昭和初期に注文したとみられる仕立て前のこの印袢纏でした。
おそらく、着る人に合わせて仕立てる様になっていると思われ、一着分づつ仕立てられる様に、パーツの状態で袋に入っていたため傷みが少なかった様です。袋には「東京日本橋本町三丁目 佐治由商店謹製」と書いてありました。 このままでは全く価値も無いので、呉服店に依頼して仕立てて貰うこととしました。仕立てにも数ヶ月係りましたが、
ついに着られる印袢纏として数十年ぶりに復活を果たしました。
呉服店の方は「今では珍しい”本藍染め”で貴重ですよ!」とおっしゃっていましたが、何十年もの時を経て価値のある品になった事が大変嬉しく思いました。 この印袢纏はユニフォームとして着るより、ちょっと肌寒い日に上に引っかける様に着るのに、大変重宝しますので、今後も愛用したいと思います。
Ishii (2009年11月14日 10:05)
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毎日が目まぐるしく、あっという間に一日が過ぎてしまう今日この頃です。
そんな中、先日は奥会津の南会津郡舘岩と云うところへ蕎麦の仕入れに行って来ました。
南会津郡舘岩は知る人ぞ知る蕎麦の産地です。理由は標高700m以上の高地のため大変良い品質の蕎麦が獲れます。
今年、この地区では70町歩の蕎麦の作付けがあり、全国的には不作の年にあっても平年と変わらぬ収穫が出来たようです。 出かけた日は朝から雲一つ無い最高の晴天に恵まれ、折しも紅葉の真っ盛りでした。
最近デスクワークがどうしても多くなっていたので、久しぶりの遠出はには最高の気分転換でした。
蕎麦を仕入れに来て、紅葉狩りも楽しむ事が出来て、つい車を路肩にとめてカメラをてにしてしまいます。
一人で来たことが大変悔やまれましたが、なにぶん仕事として出かけてきたので文句は言えませんね。
Ishii (2009年11月13日 09:53)
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最近多忙のためブログの更新を”すっかりご無沙汰”となっており心苦しくなって居りました。
多忙の理由は、この時期に一年間販売するお米の仕入れ時期となっている為です。
美味しいお米を販売するためには、この時期に特定の生産者から直接仕入れを行う事が必枢条件となります。
生産者毎にキチンと温度や湿度を管理し保管しながら、精米技術などを加味して皆様へお届けとなります。 当店では品種も勿論ですが、生産者と生産地に気を付けて買い入れを行います。
同じ会津の中ですが同じ品種が全て同じ食味のハズはありませんから。
圃場(たんぼ)の土質や条件が違いますし、天候により生産者毎に肥料や栽培の仕方が大きく違います。
結果としては、例年美味しいお米を収穫する生産者は、ブレが少なく美味しい米を作りますし、
そうでない所はやはりそれなりのお米ができるようです。(経験値として感じます。) また、もう一つ重要と考える点は、「含有水分」(米粒に含まれる水分の%)です。
米は通常、圃場で21%から30数%の水分があり、収穫後倉庫に入庫される前には14%~15%程度まで乾燥機等で乾燥し保管します。
しかし、15%以下になると長期保存には適しますが、反対に「美味しさ」は無くなってしまいます。
逆に水分が多い程美味しいのですが、17%を超えてしまうと籾摺りが出来なくなり保管中に傷みが大きくなってしまうのです。
保存にも耐え、美味しさを損なわぬ程度の乾燥が15%~16%が最適と考えて生産者の方にお願いしています。
今年はこの様なお米が沢山入荷しましたよ!
Ishii (2009年11月12日 09:09)
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